
天田 次雄
現:PTM(宝泰菱工程塑料(南通)
有限公司) 総経理 工学博士
元:生産本部富士工場生産部
ポリマーグループ統括課長
1991年入社
九州大学大学院工学研究科
化学機械専攻了

富士工場ではポリーマーとしてPOM(ポリアセタール)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、LCP(液晶ポリマー)を生産し、さらにこれらに強化材や添加剤を配合したコンパウンドも行っています。これらの製造プラントは24時間、365日連続で稼動し、2年に1度の定期メンテナンス以外は停止することがありません。
我々の業務は、これら大規模プラントのオペレーション管理と品質向上、安全確保、コストダウン、効率化、省エネ等に向けた技術改善です。この4月(2008年)に大規模なプラント増設プロジェクトが完了しましたが、このときは設計の段階でプラントの3D画像を用い、オペレーションの観点からの改善提案を行っています。
私たちは熱量計算、動力計算、トラブル解析などを行いながら仕事を進めることが多いので、基本は化学工学にあるといえるのですが、それだけで済むかといえばとてもそんなことはありません。生産の中身は反応ですから化学系の人材も必要で、実際、トラブル対応では化学からアプローチすることが多くありますし、生産部は化学専攻の出身者も多くいます。


そういう点では、どのような仕事でもそうですが、大学でやったことが即役立つことばかりではありません。自分の専攻にこだわらず、入社後も幅広いことに興味を持って勉強してほしいと思います。当然、現場のオペレータに指示を出して動いてもらうことも多いですから、コミュニケーション力も大事です。
新人にも技術改善の提案を出してもらい、できるだけ主体的に改善に取り組んでもらうようにしています。既存のやり方に染まっていない視点での提案は、非常に良い改善につながることもありますし、実際のプラントでは0.1%の反応率向上でもコストが大きく違ってきます。
関わるのは何億円もの製品の生産ですし、それを自分のアイディアやストーリーで変えていくことができます。ものづくりに携わる魅力と達成感がきっとあると思いますし、海外工場の技術支援に行く機会も増えています。エンプラのトップメーカーの生産を、その手で支えてみたいという意欲的な方の参加を待っています。

