私がインターンシップに参加したのは、修士1年の夏のことです。それまで、企業に出向いて実験する機会はあっても、宿泊を含む長期間の就業体験は初めてでしたので、期待の半面、大変不安もありました。 しかし、社員の方々のおかげで、最終的には与えられた課題を何とか予定通りにこなすことができ、うまく報告書の形にまとめることができました。
インターンシップを通じた気付きとしては、企業ならではのスピード感、設備や人材などの組織力、安全や環境に対する徹底した配慮など、様々なことがあげられます。なかでも、研究職として、自分の専門に固執せず、多彩なテーマに関心を持ち、広い見識を持つことの重要性を実感しました。 そうした心構えは以前から持っていたつもりですが、重合から成形、加工、分析など、様々な工程を通じて、専門家同士が意見を交わす様子に接したり、「思わぬところに自分の研究の解決策のヒントがあるものだ」という話を社員の方から何度も伺ううち、その思いを強くしました。大学の研究室ではとかく視野が狭くなりがちですが、以来、他人の研究でも気になる点があれば積極的に調べたり、質問したりするようになりました。

また社員の方には質問に対して、丁寧に教えてくださったり、あるいは、ただ教えるのではなく、ヒントを与えながら考える機会を作っていただきました。
研究職の方には色々なタイプがいましたが、共通していたのは仕事に対する厳しく真面目な姿勢。そして、責任感や向上心の強さです。すごく気が引き締まりましたし、こうした方たちとともに働けば、自分も成長できるかなと感じたものです。参加する前の不安はすぐに消え、最終日を迎えたときは寂しくなりました。学生の立場でありながら企業の実態を垣間見ることができる。この恵まれた機会を有意義に過ごせたことは、その後の学生生活や就職活動において、大変プラスになりました。


